必要なところだけ印字、万が一を回避する安心のサポート機能
万が一の紙切れ時に印字できなかった期間のデータを、内部のデジタルメモリからチャート紙へ自動で復元します。従来のチャート式のようなデータロスをなくせます。
内部メモリに保存されたデータから任意の期間・チャンネルを指定してチャート紙に印字できます。(範囲指定打点)
本体に入力した全チャンネルから、チャート紙に印字するチャンネルを任意に指定できます。さらに"チャート印字は低速、デジタル保存は高速"など記録周期も自在です。
各種イベント発生時に、指定した期間をさかのぼってデータを印字します。アラーム時に設定しておけば異常発生までの経過と経緯がチャート紙で確認できます。
鮮明印字
チャート紙の終了を検出する専用センサを標準搭載。万が一の紙切れ時には、表面パネルに警告を表示してお知らせします。また、外部への信号出力も可能です。
紙切れセンサの標準搭載に加え、紙・インク切れを事前にお知らせする予告警報機能を装備。二重の知らせでデータロスのリスクを大きく低減させます。
プリンタの稼働状況が一目で分かる一覧表示画面をご用意。打点状態はもちろん、紙・インクの残量から表面パネルの開閉履歴まで一目で把握できます。
[豊富な印字機能] アナログ波形の印字に加え、コメント印字、設定リスト印字など豊富な印字機能で幅広いアプリケーションに対応します。
デジタルならではの便利機能
あらかじめ基準(マスター)となる波形を登録する事で、その波形をしきい値として使用することが可能です。基準(マスター)波形の登録は、過去収録データからはもちろん、Excelを使用して作成した理論値をインポートすることも可能です。
設定したアラームの発動条件を任意に指定する事で、さらにフレキシブルな判定が可能になりました。
A ・ B 地点をトリガとして、指定した
t1 ・ t3 の期間でそれぞれ個別のしきい値設定を適用することができます。
t0 や t2 の範囲のパラメータ変化が一定で無い場合でも、不必要なアラームのキャンセルが可能です。
アラーム発生時にあらかじめ設定された動作を自動で行なうことができます。コメント書き込み、スナップショットなど、最大11種類の動作を各アラームに対して割り付けることができます。
■収集開始/ 停止 | ■収集開始 |
■収集停止 | ■ロギング |
■コメント書き込み | ■スナップショット |
■演算フラグ | ■印刷(PC) |
■打点開始/ 停止(TR-H1000/500) | ■打点開始(TR-H1000/500) |
■停止(TR-H1000/500) |
プリンタ搭載モデル(TR-H1000/500)なら、アラーム時にチャート紙への自動印字も設定可能。現場でチャート紙によるデータの確認が可能になり、パソコンで印刷する手間を省くことができます。
アラームやコメントの履歴を一覧表示し、そこからボタン一つで指定したアラーム波形を呼び出すことができます。
最大値・最小値・日時の3つの条件から見たい波形を検索することができます。検索したいチャンネルと期間も任意に指定可能です。
対数グラフ表示に変更も可能です。
指数表示に変更可能です。
多チャンネル収集時に、アラーム状態が一目でわかります。
2つの波形画面を同時に表示します。
任意の4つの画面を分割表示します。
アラームやリレー状態等、履歴を一覧表示します。
入力部は8ch毎に増設可能なユニットタイプを採用。ご使用のチャンネル数に合わせて無駄のないシステムの構築が可能です。
面倒な後処理が不要になる演算機能は、算術演算(四則演算、平方根、対数など)、関係演算、論理演算(and、orなど)、統計演算(最大、最小、平均、積算など)から選択可能です。また、滅菌行程のF値演算や、真空計の擬似LOG演算や非線形演算にまで対応しました。
波形画面内の数値表示領域を任意に拡大できるようになりました。離れた場所からの視認性が格段に向上します。
全ての操作がタッチ&スクロール
画面にタッチしてスライドするだけで、過去の波形をみることができます。まさに従来のチャート紙をめくる感覚で、ご使用いただけます。また、操作に迷うようなボタン操作は一切不要です。
指をスライドするとスライドした分だけスクロールします。
指をはらうと波形全体を自動でスクロールします。
全体表示部ウィンドウをタッチするとタッチした部分へジャンプします。
タッチペンを使い、画面に直接手書きで、コメントやマークを書くことができます。
チャート紙にペンで記入する作業と同じ感覚で使用することができます。もちろん、手書きした内容は波形データとともに保存され、検索にも威力を発揮します。
チャート紙を重ね、透かして波形の比較をするかのように、同一画面上で2ヶ所の波形を重ね合わせることができます。収集しながらの操作も可能で、見たいときにすぐ比較し、一目で異常状態を発見することができます。
時間軸の拡大・縮小はもちろん、拡大したい範囲を直接指定することもできます。長期間のデータ観察・確認が一層スムーズになります。
チャート紙に定規をあてて数値を読み取るように、画面内にカーソルを表示することができます。2本のカーソルを表示すればカーソル間の最大値・最小値・経過時間などの情報が瞬時に読み取り可能です。
信頼性の高い保存機能
TR-Hは700MBの大容量メモリ搭載し、多チャンネルの長時間収集を強力にサポートします。メモリが一杯になった後は、古いデータから上書きするループ保存を行ない、最新のデータファイルを保存します。
入力ch数 | サンプリング周期 | |||
100ms | 1s | 10s | 60s | |
8ch | 24.0 | 227 | 約6年7ヶ月 | 約33年10ヶ月 |
16ch | 11.1 | 119 | 約3年1ヶ月 | 約18年7ヶ月 |
24ch | 7.7 | 81 | 約2年1ヶ月 | 約12年9ヶ月 |
48ch | 4.0 | 39 | 約1年1ヶ月 | 約6年7ヶ月 |
80ch | 2.2 | 24 | 227 | 約3年7ヶ月 |
収集した最新データは常に2つのバッファメモリ領域に自動保存されるため、万が一の電源トラブルでも電源が落ちる直前までのデータを確実に保存します。さらにUSBメモリへの自動保存にも対応。この3重記録が安心で確実なデータ保存を実現します。
USBメモリを本体に差し込むだけで、それまでバックアップを取られていない差分のデータが自動的に保存されます。面倒な保存操作や、バックアップの履歴を覚えておく必要もありません。
データの改ざん防止を目的とした独自のデータフォーマットを新開発。万が一保存データに操作された形跡がある場合、自動的にファイルエラーが発生し、改ざんの可能性があることをお知らせします。
本体にパスワードによるログイン機能を搭載。担当者による操作制限をかける事もでき、誤操作の防止にも活躍します。
USBメモリ毎にセキュリティレベルを設定し、本体に挿入するだけでログインできます。
期間や、アラーム履歴、コメント履歴などで範囲や条件を絞り込んでデータ保存をする事ができます。さらに、CSV形式で保存する際には、間引きや圧縮保存にも対応。メモリを有効に使うことができます。
PCアプリケーションを標準装備
USBメモリを用いて、本体から取り出したデータをパソコンに転送することが可能です。自動差分保存機能を用いれば未転送データのみを本体から取り出すことができます。
FTPクライアント機能により、TR内のデータファイルを定期的にFTPサーバへ転送する事ができます。転送できるファイルフォーマットは専用バイナリ形式とCSV形式に対応しており、FTPサーバが無いネットワーク環境の場合はユーティリティソフト(LANTOOL2)で自動転送が可能になります。
本体の設定や波形観測を行なうアプリケーションソフトも標準装備。PCレコーダで蓄積した技術を継承し、さらに検索性を強化しました。設定から解析業務まで強力にサポートします。
波形解析画面
専用バイナリファイルは表計算ソフトなどでは正しく読み出しできません
計測ファイルサムネイル表示画面
ファイル検索画面
シリアル通信の採用により、PLCなどの外部機器との親和性が格段に向上しました。データの読み出しに加え、PLCのデータメモリの値をTRで記録(最大128ch)が可能です。また、コメントの書き込みや、PLCを介したバーコードリーダとの連携なども簡単にシステム化が可能です。
TRの全ての設定をEthernet経由とUSBメモリ経由の2系統で転送することができます。複数台ご採用時や、再設定時などに瞬時に設定を完了することが可能です。
Ethernetを経由してPCに接続されているプリンタから印刷することができます。アラームアクションと組み合わせることで、アラーム時に自動印刷することも可能です。
アラーム時や、指定時刻のデータを任意のメールアドレスに自動送信することができます。
TR本体のデータをPCのインターネットエクスプローラーなどのWebブラウザソフト上で確認・操作することができます。離れた現場でも安心して運用することができます。
他の機器のデータ収集が可能なModbusクライアント/マスタ機能を標準搭載。最大128chのデータ収集が可能です。また、他の機器がレコーダ本体のデータを読み出すModbusサーバ/スレーブ機能も装備しています。